比嘉主席逸話

琉球政府初代行政主席比嘉秀平さんの裏話(逸話)118

昨日、首里地区新春の集いが石嶺公民館であったので参加した。39自治会メンバー、市長、副市長も出席し賑わった。

乾杯の後は、ビール、泡盛を片手にテーブルの馳走をつまみながらよもやま話で盛り上がる。一杯入るとみんな「いちゃりば ちょうで」(会えば兄弟)の雰囲気になる。隣の人に声をかけた。「お住まいはどこですか」と。「今は金城町だが少年のころは与儀公園の近くに住んでいた」と。

話が弾む。公園の近くに主席公舎(現知事公舎)があった。公園の掃除をしていると、近くで片手のおじさんが雑草を刈り取っていた。そのおじさんが「おーい、boy さん、ティータイム」と手招きした。ついて行くと大きな庭があった。お菓子をいただいた。そのおじさんは琉球政府初代行政主席比嘉秀平さんだった。

行政主席自ら公舎の草刈りをした。そして、子どもたちにティータイだよ、こっちにおいでと呼びかけた。亡き比嘉秀平さんのお人柄が偲ばれる。

 

《備考》比嘉秀平さんは読谷村で生まれ、少年ころ砂糖小屋の圧搾機に腕を挟まれて右手を失った。後年、早稲田大学に進学し大正14年(1925年)文学部英文科を卒業した。終戦後間もない沖縄の逸材だった。教員生活を終え、1952年に設立された琉球政府初代行政主席に任命された。