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阿波根昌鴻写真展

阿波根昌鴻(あはごんしょうこう)写真展(6月23日)

昨日午前、パレット久茂地のりゅうぼう6階の那覇市民ギャリーで「阿波根昌鴻写真展」を見た。

阿波根さんが、戦後間もない1955年から1965年の間に撮った伊江島の写真展である。当時の貧しい生活、ボロ着で裸足の子どもたち、米軍の土地接収に抵抗する島の人たち、祖国復帰運動の記録写真だ。

特に印象に残った一枚がある。当時、国会議員団が島を訪れた。横断幕を張って出迎えた。“歓迎祖国議員団”―「武力による土地強奪、住家、農作物の焼き払い、爆撃演習、相次ぐ投獄、此の米軍の非道に泣く私たちを救ってください」伊江島真謝区民。

私はこの横断幕に沖縄の祖国復帰運動の原点を見た。法律も自由も人権もない。抑圧された生活から抜け出たい。その熱い願望が祖国復帰運動だったのだ。

復帰して53年が経つ。今、われわれは日本国憲法のもとで生活している。復帰しても何も変わらないと訴える学者先生もいる。復帰の原点を忘れるなと言いたい。

(阿波根昌鴻さんは2002年101歳で他界した)

 

フェイスブックより転載